よわむし君は村が小さく見えるところまで来て一本の老木と出会いま
す。老木はよわむし君を呼び止めそばに来るように促します。「名前
はなんと言うんだい」と老木のおばあさんが尋ねます。「はい、村で
はよわむし君と呼ばれてます」とよわむし君が答えると「なんだ、頼
りない名前だねぇ。ところでどこへ行こうとしてるんだい」という老
木のおばあさんの問いかけによわむし君は「はい村の危機、いいえこ
の自然の危機を救うため村を離れ、わずかに貰った植物の種を携え荒
れかけている荒野へ蒔きに行きます」「そうかい、それは大変な仕事
を任されたんだね・・・」しばらく間をおき老木のおばあさんは「も
しよかったら私のそばに落ちている種も持っていって蒔いてはくれな
いか」とよわむし君に頼みます。「はい、一緒に持って行って蒔きま
す。」小さな声でそう答えるとその種を背中のリュックに入れてお別
れをおばあさんに言います。
おばあさんは別れ際よわむし君に注意をします「私は長年この地にい
「まだまだ沢山危険があるが注意しながら進むようにね」よわむし君
は「はい!」っと答えておばあさんと別れます。 |